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2025.03.03

歴史手習塾セミナー34-35「ひこねの歴史に出会う 〜お寺で出逢う〜」

特定非営利活動法人ひこね文化デザインフォーラムでは、2025年3月22日(土)・4月26日(土)に歴史手習塾セミナー34-35を宗安寺・蓮成寺にて開催します。

彦根市内の神社仏閣の由緒を紐解くと「彦根」の町が成立する以前からの古い歴史が存在します。
いつの時代においても、人々の祈りと救いの場であった寺社が大切に守り伝えてきた『もの(寺宝・物)・こと(由緒・歴史)』を改めて知ることで、「彦根」の町の成り立ち、とりわけ中世のムラが戦国時代を経て、恒久的平和な時代(徳川時代)の城下町へと移り変わっていく道すじをふたつのお寺で出逢い、たどってみましょう。

日程
2025年3月22日(土)・4月26日(土)
時間
各回共通 13:30~15:30(13:00開場)
会場
宗安寺(3/22)・蓮成寺(4/26)
定員
各回150人
受講料
1,000円 / 各回(会員・大学生500円 高校生以下無料)
※入山料(拝観料)は受講料に含まれます。

お申し込みはこちらから


Seminar 34 弘誓山宗安寺 ひこねの歴史に出会う 一宗安寺で出逢う一

日時
2025年3月22日(土)13:30〜15:30
会場
宗安寺(彦根市本町2丁目3-7)
講話
竹内真道 氏(宗安寺住職)
講演
「朝鮮通信使を迎えた彦根〜400年前の国際交流」
講師 野田浩子 氏
江戸時代、善隣友好の外交使節としてやってきた朝鮮通信使は、江戸へ向かう道中で彦根城下に一泊しました。彦根藩は心を尽くして使節をもてなし、正使らが宿泊した宗安寺では漢詩を詠み交わすといった交流も図られました。「陸路中第一」と讃えられた彦根での応接や、文化交流の様子などを、ユネスコ「世界の記憶」に選定された資料なども使って紹介します。

野田浩子(のだ ひろこ)

1995年から2017年まで、彦根城博物館学芸員として彦根藩主井伊家や彦根地域の歴史を調査研究し、その成果を展示や文章で紹介してきた。現在、引き続き井伊家に関する研究を続けながら、立命館大学などで非常勤講師を勤める。
著書に『井伊直政 家康筆頭家臣への軌跡』(戎光祥出版)、『朝鮮通信使と彦根、記録に残る井伊家のおもてなし』(サンライズ出版)、『家から見る江戸大名井伊家一彦根藩一」(吉川弘文館)、『明治の旧彦根藩士たち一近代化に尽力した人物史一』(サンライズ出版)などがある。


Seminar 35 妙立山蓮成寺 ひこねの歴史に出会う 一蓮成寺で出逢う一

日時
2025年4月26日(土)13:30〜15:30
会場
蓮成寺(彦根市栄町1丁目5-11)
講話
福島謙應 氏(蓮成寺住職)
講演
「寺社の展開にみる彦根城下町の成立」
講師 北野智他 氏

彦根の城下町は、彦根城の築城とともに整備され、井伊家2代直孝の時代に、その原型が出来上がりました。成立過程については、井伊家に伝来した年譜史料や街路などを分析することで、これまで研究が進められているところです。本講では、それらの成果を踏まえつつ、城下の寺社の展開に着目して、彦根城下の成立を考えてみます。

北野智他(きたの ともや)

2019年から現在、彦根城博物館学芸員として彦根藩主井伊家や彦根地域の歴史を調査研究し、その成果を展示などで紹介している。
担当した主な展覧会に、「中川視郎一井伊直弼を支えた儒学者一」、「彦根藩の足軽一歩兵たちの近世一」、「井伊直興と永源寺南嶺慧詢」がある。