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活動報告
2015.08.07

古民家落語会~彦根の昔ばなし~ 開催レポート

2015年7月25日(土)古民家落語会~彦根の昔ばなし~を開催しました。 開催の状況をレポートします。

古民家落語会~彦根の昔ばなし~を開催しました!

今年から新たに取り組みを始めた古民家を活用した文化事業。
その初回となる催し「古民家落語会~彦根の昔ばなし~」を開催しました。 本公演には、地元彦根市小野町の「小野町老壮会」、地域で日本庭園の良さと適正な庭園管理の実践を発信する「庭師集団いろは組」の全面的な協力により実施することができました。
会場としてお借りした小野町居川家は小野町老荘会の方々を中心とした小野町の皆様方と庭師集団いろは組の皆様によって昔の趣のある古民家の姿を取り戻しました。

催しの内容は、彦根を中心とした湖東地域に残る伝承や昔ばなしを「落語」と「語り」で楽しんでいただき、地域の豊かさを改めて知っていただこうというもの。 彦根市内では落語会「やたろうであそぼ!」などで彦根ではお馴染みの落語家 桂弥太郎さんをお招きし、語りには市内で学童保育の実践の他、彦根の音楽家を支援する活動も行う川﨑敦子さん、さらに小学生落語家として地域の人気者 西畑奏音くんに出演いただきました。

最初、手遊びで和んでいただいた後、語りの聞き方を川﨑さんに説明いただきました。語り「りーたん、からから、げんげんぼうのおはなし」の後、弥太郎さんによる「寿限無」は、皆さんよくご存知の「じゅげむじゅげむ・・・」のお話がベースになっていて、皆さんの笑い声が古民家に響き渡りました。
続いて川﨑さんの語りによる「磨針」は、鳥居本地域に現存する摺針峠のお話。西畑くんの「ももたろう」は仕草も可愛らしく会場が微笑ましい雰囲気に包まれました。
落語会の最後は弥太郎さんによる「皿屋敷」。彦根には長久寺に「皿屋敷伝説」が言い伝わり、「お菊の皿」と言われる白磁の皿が現存します。この伝承に触れて頂きながら、弥太郎さんの落語「皿屋敷」は大きな笑い声に包まれて催物は終了しました。

会場は地域の方々を中心に満席の盛況となりました。催しの冒頭には地元産の地酒のご紹介もあって、地域の良さを見直していただけるきっかけとなったことと思います。